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ついに見ました、無料で。徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑

無料で見れるのはここ

一部にカルト的人気を誇るという本作(一般的な人気があるとカルト的人気とは言わないでしょうけど)。
朝、時代劇を見ていたら(ええ、無職で暇だったんですよ)、演出がとてもよくできていて思わず監督は誰かいなと検索し、本作の存在を知りました。
エログロでカルト的人気がでたのではないことを改めて知りました。

拷問シーンがえげつなさすぎて決して地上波では放送されないであろう本作です。
描写そのものもさることながら、やる事と言うよりは考える事が鬼畜過ぎてようそんなんよう考えられるなとある意味感心させられてしまうに違いありません(笑)

本作2話のオムニバスとなっております。
まず1作目。舞台は長崎。隠れキリシタンへの拷問の数々を描き出すのですが、それだけにとどまらず、長崎奉行の高坂主膳(実在の人物なんでしょうか?)のお遊びが凄い。
隠れキリシタンの女の一人・登世と部下の与力・佐々木伊織と恋仲であることを知るとサディズムをくすぐったのか登世を側室にし毎晩伊織を寝室に呼び寄せて見せつけるがこのシーンがエロい(笑)どんどん堕ちていく様が、快楽に堕ちていくのではなくもはやこの地獄からは逃れられないという絶望にある意味恍惚となっている風にさえ見えてしまうという絶妙な演技。さすがプロの役者さん、そして単なるエロに見せない牧口監督。
なんせ、それまでの高坂主膳のやり口が凄いのである。登世の妹を捕まえてきて棄教を迫る。勿論拷問役は佐々木伊織(笑)登世の目の前で熱く焼けた鉄棒で目を潰されてしまう妹ちゃん・・・
にしてもやり過ぎな演出(笑)高坂主膳はヤモリだかイモリだか生のまま食ってるし、拷問もつまらん飽きたとか言ってもっと楽しませろとかのたまう始末。
本物の蛇が数百匹はいそうなところに女優さん本当に放り込まれてるし(笑)
しかし、それだけにとどまらないのはやはりプロの役者さんの演技だろう。
登世の両親は結局火炙りになってしまい、登世が泣き叫び命乞いをするのだがこのシーンも役者さんの演技が光る。そしてその撮り方、感動的にすら見えてしまう(もしかして俺はド変態なのか(笑))牧口演出、凄すぎます(俺が変態なだけなのか(笑))。
登世と佐々木伊織はいったいどーなってしまうのかぁっ!

さて2作目。今回は多少コメディタッチに描かれています。主役は川谷拓三さんですからこの演出で納得。
と思いきや、どんどんエログロ臭が漂ってきます(笑)舞台は遊郭が中心となっておりますが、奴隷のように働かされる遊女たち。
そこには吉原の花魁がどうとかいう絢爛豪華な面はちーーっともございません。華やかな面ばかりを見せて一般大衆をだまくらかす、現代の芸能界の裏側も程度の差はあれ似たり寄ったりなのかもしれません。
妊娠してしまった遊女を強制堕胎させ、その日のうちから客をとらせるのは当たり前。もはや体がボロボロの遊女、血を吐きながらも客をとります。やっている最中に血を吐いているのに気にもせずやり続ける客も客ですが。
それを知った彼氏(多分)が遊郭から脱出させようとするも案の定捕まってしまいます。
さて、拷問ですよね。単なる拷問じゃございません。アソコをちょん切られてしまうのです!しかも、金も持たずに遊郭で豪遊して、タダ働きをさせられていた川谷拓三扮する捨蔵に切らせます(笑)
この2作目は1作目に比べるとかなりマイルドであまり拷問らしい拷問はありません(1作目で感覚が麻痺した模様)。
最後にのこぎり引きの刑が出てきますが、実際こういう刑があったというのがエゲツナイ(笑)。
鋸挽き

復讐刑としての意味合いも強く、縛り付けた罪人の首に浅く傷をつけ、その血をつけた鋸を近くに置いて、被害者親族や通行人に一回か二回ずつ挽かせ、ゆっくりと死なせる刑罰であり、江戸時代より以前には実際に首を鋸で挽かせていた。

この刑、復活させたほうがいいかもしれませんね。
ちなみに

日本橋の南の広場に、方3尺、深さ2尺5寸の穴晒箱という箱をなかば土中に埋め、箱に罪人を入れ、首だけが地面から出るようにした上で3日間(2晩)見せ物として晒した(穴晒)。その際、罪人の首の左右にタケの鋸と鉄の鋸を立てかけておいたが実際に鋸で首を挽くことはなく、晒した後は市中引き回しをしたうえで磔とした。元禄時代に罪人の横に置かれた鋸を挽く者がおり、慌てた幕府はその後、監視の役人を置くようにしたという。

江戸時代になると形式的な刑になっていたようで、幕府も実際にのこぎりを引くものがいないように監視役を置いていたようです。
実際本作でも3人ほど監視役と思われる者がいますが、夜中居眠りしちゃうんですねえ・・・
鋸引きの刑に処せられた川谷拓三、いったいどうなってしまうのかぁっ!

巨匠と言われる監督は絶対に撮らない作品でしょう。
こんな作品を撮れと言われても不貞腐れることなくむしろ徹底的にグロを追求し、更には自分の演出技術を惜しみなく注ぎ込んでカルト的人気作品にまで昇華させた職人監督牧口雄二に乾杯。

ようやく全員死刑を見ました。

実話をもとにした映画なのでいやがうえにも期待が高まります。
実録犯罪ものと言えば冷たい熱帯魚凶悪が思い浮かびますが、この作品も元ネタのサイコ度で言えば勝るとも劣らずなんせ加害者全員死刑であります。大牟田4人殺害事件

大牟田は福岡県の田舎の方ですが、福岡と言えば北九州監禁連続殺人事件や久留米看護師連続保険金殺人事件などぱっと思いつくだけでも結構猟奇的な犯罪が多い土地柄ですね。修羅の国、などと言われたりもしますが当たらずとも遠からずかもしれません。北九州監禁連続殺人事件の松永太も確か柳川あたりで実はこの3件とも福岡の南部、筑後地方に関連しています。

さて、この作品、少し脚色が過ぎたようでサイコパスとしての怖さが薄まってしまった感があります。
冒頭のシーンで手下と思われる輩に話の途中に割って入られたといきなりキレはじめる兄。確かにヤクザ、チンピラ、半グレ、こういった類の人間に多いタイプですよね。どこにスイッチがあるか分からない。
普通人間はこういうタイプには本能的に関わらなくなりますが、相手が自分の所属している組織の上の人間とかだったらどうでしょうか。関わらないわけにはいかなくなります。
程度の差はありますが、一見すると普通の人間でもどこか社会常識とずれた価値観を持っている人間なんてザラにいるわけで、そういった人間が何かの間違いで権力を持つこともあります。さあそうなったら始末に負えない。
実は世の中にはこういった頭のおかしい人間が、ただ法に触れないというだけで結構な数生息している。
他方、こういったタガの外れた人間がその道では逆に一目置かれる存在となる。
頭のおかしな人間にみんなへーこらへーこらしているのがなんとも滑稽です。
コンビニで店員さんにいきなり、おまえ喋り方が変だな、ここら辺のもんじゃないだろと因縁をふっかけるあたりこういう輩の典型例を見事なまでに再現しています。
しかしながら、ほぼすべての実行行為を行ったとされる弟が罪悪感からなのか黒い影を見たりするのは余計だったかもしれません(実際に見たのかもしれませんが)。
サイコパスとしての怖さを描くのか、或いは暴力団としての怖さを描くのかすこし焦点がぼやけてしまった印象。
鳥居みゆき扮する闇金業者を殺す場面ではコメディチックに描くことにより逆に怖さを演出しようとしたものと思われますが、普通に面白くなってしまい外した感があります。

とは言え、こんな人間いやしない、なんてことはなく、結構いるんですよね。
あぁ・・・

お金持ちが家を持てるのにあえてホームレス生活をしているのかと思っていましたが全然違っていました。
元モデルで今は役者やファッション系のカメラマンをやっていると聞くと人もうらやむ生活かと思いきや、寝床はとあるアパートの屋上に不法侵入して確保しています。
荷物はジムのロッカー。
でも誰もホームレスとは気づきません。
元モデルだけあって身長は190弱の長身で身なりもスーツをおしゃれに着こなしたり一見すると裕福そうです。何よりイケメンです。ニューヨークの街を行くモデルに次々と声をかけて写真を撮りまくる積極性やコミュニケーション術もあります。

しかし、何事も大成していません。自分にはストレスが一切ないと嘯きますが、実家に帰るバスの中で涙を浮かべながら自分の人生を後悔します。

役者と言ってもスターを眺めるだけのセットの一部。カメラマンとは言っても趣味程度のもの。
映画を見ているとすぐにこの人がなぜ大成しないのか分かってきます。
別に写真が好きでカメラマンやっているわけでも、芝居が好きで役者やっているわけでもないんです。
シルバーグレイの渋いイケメンのおじさんですからそれなりに人受けはいいのでしょう。

良い洋服を着ていても着替えるのは公衆便所や階段の踊り場。
寝床へ帰るには人に会わないように気を遣う。
いつもどこかで緊張している生活。

にもかかわらず自分はそこいらのホームレスとは違うんだと本気で思っています。
確かに人生を捨てたホームレスとは違うかもしれません。部屋を借りようと思えば借りれるかもしれません。
自分の人生を受け入れているようで、実は現実を見ていない、そんな感じがしてなりません。
引きこもりの中年のオッサンと本質は変わらない気がします。

そして映画の最後では映画を見ている人に数ドルでもいいから支援して欲しいと頼みます。
この屋上生活はもう限界だと・・・

ん?好きでホームレス生活をやっていたんじゃなかったのか?
家族以外誰も愛したことがないと告白するシーンがありますが、映画を見ていると何だか納得します。誰も愛したことがない一方誰からも本気で愛された事がないんじゃないでしょうか?

恰好はつけているものの、実はホームレス。しかも望んでやっているわけではなく、結局お金がないだけ。
毎月の経費で飲み代が300ドルかかっているそうですが、そんな人に支援をする人がいるのでしょうか?タバコも吸っていますしね(笑)

それにこの映画の出演料もそれなりに貰っていることでしょう。

ネットフリックスで全裸監督をやっていたので見てみました。

ロックですねぇ~(笑)

ナイスですねぇ~で一世を風靡したアダルトビデオの村西監督の半生をドラマ化した作品です。

村西監督の事を知らない中高年男子はいないと思いますが、村西監督の半生はそれほど知られていないと思います。
私もよく知りませんでした。AV女優と共同生活をし、AV女優を愛人にし、AV女優と結婚までしたまさに男の夢を具現化した人、くらいしか知りませんでした。
この全裸監督は実話をベースとしているようですが、どこからどこまでが実話なのか調べてもあまりよく分かりませんでした。
とは言え、実話かどうかは別としてドラマとしてもかなり面白く出来上がっております。
うだつの上がらない営業マンがトップセールスマンになる様や、嫁を性的に満足させることができなくて寝取られたりします。

しかし、そのことがエロを生業とする動機ともなってきて一気にはじけてしまう村西監督。実際はインベーダゲームでも一儲けしたらしいですがその辺りは描かれていなかったので、やはり完全なる実話でもないようですね。
あの独特の話術はどうやら英会話のセールスマン時代に培われたもののようです。
当時はインターネットもないので無修正のエロ動画なんかまったくお目にかかる機会がなく、今なら絶対売れないであろう裏本や裏ビデオと称される性器が写っているものが恐ろしいほどの高値で売買されていたものです。
村西監督、こんな違法な事もやってたんですね。で捕まっちゃうわけですが。

当時はアダルトビデオも疑似本番が当たり前な時代でした。
現代はいい時代になったもんだなと思う反面(笑)本当にこんなんでいいのかと思いますが。
村西監督がエロで成り上がっていく様は痛快、ロックです。なんだかジャンルはまったく違うもののブレイキングバッドを彷彿とさせます。
アメリカでは成り上がりの道具としてドラッグ、日本では差し詰めエロってとこでしょうか(笑)
それと、出演者がとにかく豪華です。チョイ役でもごっつい役者さんがわんさかでていますので相当な製作費を注ぎ込んでいるのでしょう。ネットフリックス、儲かってるな(笑)
それもそのはず、こんな面白い話をなぜ日本の制作会社は映像化しなかったんだと(確かに地上波では流せそうにありませんが(笑))
ここらへんもネットフリックスなどの動画配信サイトの強みかもしれませんね。
ナイスですねぇ~(笑)