深夜のテレビでやっていたので見てみました。
レビューを見ると犯行が杜撰であると書かれていますが、恐らくこれはわざとでしょう。
詐欺師が詐欺されてしまったことを気づかせる。しかも本当に愛してしまった女に騙されてしまうという哀れさを実感させるわけですね。
いずれにしろ主人公の初老の鑑定士のいけすかなさに辟易してしまい、それがこの映画の評価を全体的に下げているのかもしれません。
結末は哀れですがあまり同情しないので、それが逆に哀れですね。
犯行が杜撰とは言え、相棒だったビリーが首謀者だという証拠もなく、みんなグルのように見えますが証拠っぽいのはないんですね。
しかも、盗まれたものは不正に手に入れた絵画のみですから警察に行くわけにもいかない。
疑問だったのが相棒のビリーと組んで安くこの絵画たちを落札していたという点でそれを調べていたわけですが明確な答えなし。
多分、ビリーは絵描きなので贋作を書かせてそれをオークションに出品して値を安くさせていたのかな?

 

とは言え、潔癖症の主人公を色仕掛けで落とすためにわざわざ引きこもり(多分パニック障害)の女を演じる必要があったのかと。
しかし、この初老の鑑定士、かなり気難しい変わった男。顔の見えない依頼人に対しては最初から喧嘩腰です(笑)。しかし、この依頼人が好きになってからの行動がめっちゃ気持ち悪い。嫌らしい。下種(笑)
ある意味こういった演出がこの作品を単なるコンゲームで終わらせていない点だろうし、そこが見どころだろう。
そもそもこの主人公のどこがよくて好きになるのか観客は意味不明なのでかなり違和感があるに違いない。
そこで、引きこもりの女という設定をほどこしたのだろうか。さすれば初老の下種からしてもまさか騙されているとは思わない可能性が高い。むしろ自分が引きこもりから救ってやったんだと。
そう信じ込ませれば、あとは簡単に落とせると。なるほど。