イカゲームを観ると逆に日本のコンテンツが世界で売れない理由が分かる

   

遅ればせながらネットフリックスでイカゲームを視聴。
既視感(笑)当然ながらパクリ論争が起きています。
そこで日本のコンテンツのクオリティは高いのになぜ世界では売れないのか?
『イカゲーム』パクリ論争の背景にある「なぜ日本のコンテンツは売れない!?」怨嗟の念
世界で通用しない理由が色々と言われていますが、端的に言うと常に無難なストーリー展開で決着してしまうからですね。
社会に迎合するというか、大衆におもねているというか、エゲツナイ展開はしません。
例えば主人公が例え悪役であっても女性だとボコボコにするとかありえません。また、悪役は最終的には必ず滅びますね(笑)悪役がおいしいとこを最終的に持っていくとかありえません。
主役級の人間がいいところで殺されるとかもあまり見ません。娯楽作品でもヒューマニズムを全面に押し出してきたり、アクション作品でも恋愛の要素を入れたがるとかまさにあるあるでしょうか。
イカゲームは、よく言われるようにカイジとかライアーゲームとかの世界観に似ていますが、カイジがそのまま世界で通用するかというとそうとは言えませんよね。映画版になるとなぜか女性が出てきたりして、カイジに女は必要ないという意見はまさに正論でしょう。
こういう一見すると大したこととは思えないような事の積み重ねが全体を通すとつまらなくさせている原因なのでしょう。
チョイ役や脇役にも大物有名俳優を使うとか、本当にその人が必要かどうかで選んでいるのではないはずで、要するに随所に意味がありそうでない事を平気でやっているわけです。映画を面白くするためではない、一体何のためにやっているのかよく分からない事が盛りだくさんで、映画が面白くなるわけがない。
人間の行動原理も歌舞伎宜しく、驚く時は驚く演技、悲しい時は悲しい演技と決まっています。さらにこれにセリフも加味されます。そうしないと驚いているとはみなされないからでしょう。でも、韓国映画なんか見てると別に泣かなくたって悲しそうに見える演技をしています。これって別に特別な事じゃないはずです。一言も言葉を発しなくたってどういう感情なのか分からせることはできるはずなのです。
逆にこういう状況でこんな事しないだろうという行動をよくやるのが日本映画です。早く逃げた方がいいのに見つめあって愛の確認とかあるあるですね(笑)こういうのは日本映画に限らないかもしれませんが、日本映画は特にストーリーを追い過ぎるきらいがあります。その反面セリフで状況説明をさせてしまったり、とこのあたりも人間の行動パターンとしてあり得ない事を平気でやらせてしまいます。
こうなると観ているほうは感情移入できず、どこか覚めた感じで見てしまいます。




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