今日の気になる日本語

   

「女性が嫌いなコメンテーター」橋下徹、長嶋一茂を退けた圧倒的1位は?【500人に聞きました】
そこで本誌は独自のアンケート調査を実施。ワイドショーによく出演しているコメンテーターのなかで、「苦手」「見たくない」のは誰なのかを、テレビ好きの全国の40代から60代の女性500人にきいた。対象としたのは、ワイドショーでおなじみの、おもなコメンテーターの15人だ

女性が嫌いなコメンテーター
一見普通の日本語ではあるが、女性が嫌いという意味が女性のことが嫌いともとらえられる。日本人的には恐らく何も言わなくてもほとんどの人が女性が嫌いに思っているコメンテーターのことであろう。実際記事を読むとそのようである。
こんなこと記事にしても誰も見向きもしないことは想像に難くない。しかし、それが恐らく問題で、日本人の英語力が向上しない証左の一つであろうと個人的には思っている。
「女性が嫌いなコメンテーター」これをグーグル翻訳にかけてみるとそれが分かる。
「Commentators who hate women」となる。しかし、この英語を結局日本語に訳すときに女性が嫌いなコメンテーターとして、日本人がそれを解釈すると意味は上記の記事のように通じてしまうのでおかしいとは気づかないと言うとんでもなくしちめんどくさい話となる。
つまり、日本語自体がおかしいのである。
逆に
「Commentators who hate women」を日本語に訳すと
「女性を嫌うコメンテーター」
となって意味が逆転してしまう。
女性が主体なので女性が主語になるはずであるが、女性を主語にすると女性が嫌いに感じているコメンテーターとか、嫌いに思っているとなるだろうがそれでも分かりにくい。女性が嫌いに思っているコメンテーターとしても、「Commentators who think women hate」となる
コメンテーターが主語で、嫌いな女性のランキングという意味であれば女性の事が嫌いなコメンテーターとなるだろうか。

女性が主体なので「女性が嫌う」という女性が主語になるのは日本語としておかしくはない。しかし、人によっては逆の意味に解釈する人もいるはずである(ええ私の事です)。とは言え、日本語の文法としては間違いではない(多分)ので指摘しようにも指摘できないし、指摘する言語学者などもいないようである。
面白いのは日本語だと主語を結局その文章を全体で解釈している点である。これだと本当に分かりにくい。そういう意味では英語のほうが意味が伝えやすいと言える。
日本語を英語に訳すのは物凄く難しいが、逆に英語を日本語に訳すのは相対的にみて容易であると言える。

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本日期限の赴任に必要な物
さて、この一文を見てどのように解釈すべきなのか?

「本日が期限の赴任」に必要な物なのか?
「本日が提出期限」の赴任に必要な物なのか?

ここで、例えば赴任が今日でない場合は混乱する人もいるかもしれない。また赴任が本日であれば特になんの混乱もなく必要な物があるんだなと理解するかもしれないし。
赴任する日がまだ先であれば本日提出期限の「不妊に必要な物」という意味であろう。もしそうでなければ、本日が赴任日であるかもしれないが、本日赴任日でその当日にこんな事言われてもとなることは必至である(笑)。
とりあえずこれをグーグル翻訳にかけてみる。
「Items needed for today's assignment」
そして更にこれを日本語に訳す
「今日の課題に必要なもの」課題は赴任という意味だろうか。要するに今日の赴任に必要な物となってしまう。そこで
「本日提出期限の赴任に必要な物」を訳してみると、
「Items required for posting due today」さらにこれを日本語に訳すと
「本日締切の投稿に必要なもの」投稿がいわば赴任という意味だろうか。グーグル翻訳の精度が疑われるが(笑)

やはり元々の日本語の文章が分かりにくいのだろうと言える。これは日本人の間でも意味を取り違えてしまう可能性があることを示唆しているが、ほとんどの人はこれで意思の疎通ができているので問題として顕在化しない。むしろ、このようなことを指摘すると分からないほうが悪いとか頭が悪いとか言われそうである(笑)




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