婚姻届けの押印廃止報道に見えるフジテレビの報道番組の認識の低さ

   

フジテレビのニュース番組は極力見ないようにしているが、本日チャンネルを変えるのを忘れて思わずながら見をしてしまった。
話題は婚姻届けに関して押印を廃止する件である。
そもそも既に制度上押印は必ずしも必要ではないという。自治体にこの点についてコメントを求めていたが、そもそも押印が必要だと思っている(届を出す人が)のでは?とかニーズがない、などの頓珍漢なコメントをしている公務員の方たち。
さて、番組ではMCやコメンテーターの方が、海外の例などを見てコメントをしていた。
海外の例では簡単にオンラインで離婚届が出せることから離婚率が増加したらしい。
これを受けて、やはり紙に実際書いて、押印をするなど手間暇をかけて熟考する時間があるほうがいいのではないかとか、あるいは本人確認できないじゃないかなどの意見が出ていた。
いや、いや(笑)紙に書く前に熟考しなさいよ(笑)もはや押印の問題じゃないし。
本人確認はどうするのか?それはオンライン申請の問題であり、この押印廃止は紙ベースであっても押印を廃止するという話だろう。
つまり、テーマが押印廃止について、ではなく婚姻届けや離婚届のオンライン申請に変わっているようだ。
勿論ゆくゆくはオンライン化をはかっていくのだから別にそれはそれで構わないが、視聴者はまるで押印廃止自体がよくないかのような印象を持つだろう。
押印を廃止しても熟考するかどうかは個人の問題だし、本人確認はするに決まっているだろう(もちろんザルかもしれないが(笑))

 

婚姻届けを提出する際は顔写真つきの身分証明書で本人確認が行われている。となると本人の印鑑がなぜ必要なのか?しかもその印鑑も実印である必要はない。他人が勝手に届を出すかもといった意見もあったが、押印をすることがその防止に役立っているとはとても思えないのだが。

 

NHKニュースでは、巷の人のインタビューでは楽になっていいなど概ね賛成意見を紹介しつつ、やはり結婚した実感が湧かないかもといった否定意見もあった。また、ハンコを作る業者さんも紹介していた。

 

報道の仕方だけでこうも印象が変わってしまう。
怖いものである。




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