お役所仕事とは

   

佐賀市では持続化給付金に似たような制度があるので先日申請してみた。
本日、その事務局から電話があったのだが、通帳のコピーにカタカナ表記の名前がないのでそれを送れとのことだった。
しかし、今回使ったネットバンクでは口座番号および名義の画面にはカタカナ表記の名義名はない。
また、当該画面に銀行名もない。
ということを伝え、アカウント画面や銀行のトップページなどつぎはぎの画面を印刷していいのか確認するとそれでもいいとのことだった。
確かに口座番号や名義違いが多いので通帳のコピーを要求している趣旨は分かるものの、電話で口頭で確認しているのだから間違いようがないだろう(笑)
とにかく通帳のコピーがないとおそらく次に進まないということだろうか。極論すれば印刷してあればなんだって構わないことになり、まさに書類さえあればその内容の真偽はどうでもいいというお役所仕事だな。
ちなみに国に申請したときはこれで滞りなく入金された(カタカナ表記の名義名がなくても)。
そもそも、申請人と振込先名義人が違うと入金されないはずだろう。仮に嫁など申請人以外の口座を指定できるならそれが無用の混乱のもとなのだ。
申請人以外の口座は振り込めないと制限しておけば銀行と支店、口座番号が正確なら、名義人は申請人以外ありえないのだから申請人のフリガナで問題ない。これだけで確認事項が一つ減る。もしそれで振り込めないとするとその名義人名が違うという事になるわけで(自分の名前のフリガナを間違う人がいるかもしれないが)名義人違いになるのだからそもそも審査自体通らないことになる(別の口座を指定し直すことになる)。
もしも、名前なども書き間違いなどを防ごうと思えば、運転免許証などの身分証明書のコピーを要求した方が早い。もっとも運転免許証にはフリガナがないのでやはり通帳のコピーということだろうか。
というか、今の時代ネットで振り込む場合は名義人を入力しなくても基本的には名義人は自動的に表示される。恐らく、自治体の振込はネットからではなく手書きの伝票を使っているに違いない。

 

とはいえ、いちいち画面をキャプチャして印刷してそれをまたつぎはぎするのがめんどくさくなり、口座自体を変更したいというと、それだと申請し直さなきゃならなくなる始末。
だったら、申請書類一式返送してくれというと、今度は口座の変更書類と通帳コピーだけでよくなる。
このあたりはどうやら現場の裁量になっているようだが、結局こういうのも問題だろう。私が気になったのは最初画面を印刷したやつだけ送ればいいと言われ、それで名寄せなどはどうするのかという点だった。同姓同名がいた場合に混乱しない自信があるのだろう。
もっとも佐賀市内で同姓同名などそうそういないと思うが、絶対に通帳のコピーは曲げられないのに、別の部分では曲げてもいいところがあるという。
お役所仕事とは担当者の裁量によってルールが変わってしまうことも含む。




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