最近日本語の使い方がおかしいと言うと言葉は変化するという正論

   

最近日本語がおかしいという記事をいくつか書いていますが、そういう事言うと大概おじさん扱いされますよね。
で、それはおじさんとかそういう事じゃなくて、また、正しい言葉使いをしなさいとかそういう意味でもなくて、言いたい事分かるけどその言葉はその場面で使うのが適切なのかとか、そもそもその単語、或いは熟語は正解なのかって話なんですよ。当の本人もよく分からないから指摘しようにも指摘できず、でもなんだかしっくりこなかったりするわけです。
例えば「ふいんき」と「雰囲気」なんかは分かりやすいかもしれませんが、こういうのは既に社会に浸透していて意味が通じればどっちでもよくて、こういうのをいちいち指摘するとおじさんくさいと言われるのは分かりますが。
こういうのとはちょっと違うのです。
今日、とてもいい事例を発見したので貼っておきます。

マイケル・ジョーダン氏が110億円を寄付 人種差別撲滅のための啓蒙活動

マイケルジョーダン何から何まで
企画ハズレの凄さと人種差別への
辛さが伝わってきた。
お金で簡単に解決出来る事ではないが、
自分が出来る事を即実行する行動力も
素晴らしい!感服します。

このコメントでどこがおかしいかわかりますか?「企画ハズレ」の部分ですよね。
何がどう違うのか?間違っているのか?一瞬では分かりませんでしたがなんとなくしっくりこなかったです。
多分何も間違ってないと思っている人も多いと思います。

 

返信コメントを見てみましょう。
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お願い、早く訂正して。
企画ハズレ⇨規格ハズレ
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規格外が正解だと思います。ハズレを使う場合は桁外れでしょうか。
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多分 桁外れって打とうとして誤変換したのでしょう。
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多分この場合企画の部分は誤変換の可能性大ですが、規格を使うとしたら「外」になると思うので結局間違っていると思われます。
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お前桁外れという言葉も知らんのか
幼稚園からやり直せ!
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まあまあ(笑)

 

要するに私の言いたい最近日本語の言い回しがおかしいというのはこういう事なんですね。
当該腑に落ちない日本語を使っている本人はそれが元々あった正しい日本語だと思って使っているのであって、決して誤変換したり誤入力したりしているわけではない。
「マジ」なんて言葉は昔は若者しか使っていなかった若者言葉ですが今は普通に年配の人も使っています。そういう新しい日本語というものではなく、言葉の意味合いそのものも履き違えてそういう使い方をしないのに使っているとかなわけです。
ただ、それでも言いたい事は分かります。これが対面で話している場合は華麗にスルーだと思いますが、文章として書き起こされているので余計に分かりやすいわけです。
こう考えていくと、実際はこのような現象は特に今に始まったことではなく、みんな多かれ少なかれ間違った言葉、言い回しをしていたのだろうと思えます。
最近こういうのが多いと感じるのはネットが普及し、一般の人が文章を投稿し、それを目にする場面が増えただけからなのかもしれませんね。

 

なるほど、これでようやく自分なりに「最近日本語がおかしい」という疑問についてしっくりきました。




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