作れないと作らない今日の気になる日本語~アームストロング砲最強説と佐賀藩製造否定説

   

まずアームストロング砲は故障の多い欠陥品であったらしい。アームストロング砲が伝説の兵器のように伝えられているのはどうやら誤りであるのが定説となっている。
アームストロング砲を佐賀藩が製造したというのも今では否定的見解が多く、仮に佐賀藩がアームストロング砲を持っていたとしたらそれは輸入品であろうという説が定説のようになっているらしい。
アームストロング砲を作る技術は佐賀藩になかったというのがなかば定説となっている根拠については、結局のところ推測に過ぎない。
アームストロング砲と佐賀施條砲について
仮にアームストロング砲を佐賀藩が持っていなかったとしても、それらしき砲を持っていたのは事実であり、実戦で使われていることも事実である。どれくらいの効果があったのかといえばそれは人によって評価が分かれるかもしれない。
恐らく、佐賀藩にアームストロング砲そのものはコピーできなかったというより、コピーしていないのだろう。そもそもアームストロング砲自体故障が多いという情報を知らないわけがない。従ってそれを改良したものを作った可能性が高い。そういう意味では佐賀藩はアームストロング砲自体製造していないという説はあながち間違ってはいないが、出来なかったというより別の物を作ったと言ったほうがいいのかもしれない。
なんせ、戦場で使われたにもかかわらず、故障して使えなくなったという話は聞かないからである。(知らないだけかもしれないが)
作れなかったと言うと、まるで作る技術がないという意味に聞こえるが、そうではなく、
can not ではなく do not ということだろう。




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