意味もなくホテルに泊まり聖書を手に取ったあなたへ

   

今日もまたビジネスホテルに泊まる。
ホテルに泊まってもやることは普段と変わらない。でも環境が違うだけで人は普段と違う視点でものを見ることができる。
母親がグループホームから退去勧告を受け、病院への入院など含め今後の事を早急に決める必要があるもののうまい解決法が思い浮かばない。
誰も頼れる人もいないし、将来の事を考えるとどうしたもんかと・・・

今回泊まったのはワシントンホテル。ワシントンホテルが普通のビジネスホテルと違う点はホテル内にレストランがあったり、ルームサービスっぽいのがある点だろう。勿論そういうのは使いませんけど。今回もYahoo!トラベル経由で予約した。
なぜかYahoo!トラベル楽天トラベル経由で予約するほうが安い。他にもホテル予約サイトはいっぱいありますが私の使うような地方のビジネスホテルはこの2つが安いですね。

さて、ビジネスホテルにはなぜか聖書が置いてありますよね。
このワシントンホテルには聖書と仏教の本が置いてありました。暇つぶしに聖書を読む人がどれほどいるのだろうか?出張や飲み会などで疲れたサラリーマンがわざわざ聖書を開くとは思えない。
一体誰がなんの目的で聖書を置いているのか?

やはり疑問に思う人が結構いるらしく詳しく解説されているサイトがわんさかありますね。
この聖書は日本国際ギデオン協会という団体からの寄贈品らしく、実際に聖書にはそう記載されています。要するに布教活動の一環ということなのでしょう。流石キリスト教という感じです。
しかもこの聖書、単なる聖書ではなくかなり工夫がされています。
例えば

祈りたい時
ルカによる福音書 11章1~13節
悲しみで心がふさぐ時
マタイによる福音書 5章4節
友人に裏切られた時
ルカによる福音書 17章3,4節

と、ピンポイントで読めるようにしてある点がまたすごい。単純に聖書を置いても特に聖書に縁のない人にとっては読みようがない。
しかし、ホテルには色んな人が来るだろう。
もしかすると、人生に疲れて一人旅をしている人が泊まっているかもしれない・・・
旦那のDVから逃げてきた女性・・・
借金取りから逃げている人・・・
住むところがなくてホテルを転々としている・・・

そんな時に、
危機に直面した時はこのページを読みなさいと書いてあったらどうでしょうか?
私は思わず手にとって読んでしまいました。

国際ギデオン協会は、全世界で20億冊を越える聖書を、ホテル・病院・刑務所などに配布し、また自衛官・警察官・学生・生徒・医療に携わる方々に、贈呈してきたということです。
自衛官だったり医療に携わる方々というのは容易に想像できますが、ホテルに配布する着眼点が凄いと思いませんか。
昔から世界中に宣教師などを派遣して布教活動をしてきたキリスト教だけあって、その布教活動もかなり戦略的というかマーケティング的にも考えられたものということでしょう。

しかし、この聖書、よくできているので一冊欲しくなってしまいました。ちなみに仏教の本のほうは普通の読み物っぽくなっていてそれほどの戦略性は感じられません。

聖書を読んで自分の心は変わるかもしれませんが、周りの世界を変えることはできません。
朝目覚めればまた普段と変わらない世界が始まります。
ただ、環境を変えたりすることによって考え方をリセットしたりすることはできます。今までとは多少違ったものの見方ができるだけでも違った道筋が見えてくるかもしれません。




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