株はゼロサムゲームか?FXはゼロサムではないのか?

   

あなたの儲かったお金は私の損したお金だ
このような考え方を持つ人がいても不思議ではない
このような考え方をゼロサム的な考えと言うらしい
株はゼロサムなのかどうかについて議論があるが、そもそもゼロサムゲームとは

ゼロサムゲーム(ぜろさむげーむ)
参加者の得点(利益)と失点(損失)の総和(サム)が「0」(ゼロ)になるゲームのこと。「ゲーム理論」と呼ばれる経済理論のひとつです。外国為替取引の場合、2国間の為替の取引を行うので市場全体が上がるということはあり得ず、一方の為替レートが上がれば、もう一方のレートは必ず下がることになるため、ゼロサムゲームとなります。これに対し、株式の取引は短期ではゼロサムだと言われますが、長期的には市場全体が拡大する場合があるので、非ゼロサムゲームです。

既に解答はでていた
というかゼロサムゲームは、ゲーム理論の用語だと初めて知った(笑)
しかし、この説明はちょっと腑に落ちない
FXは2国間の為替取引なので一方が上がれば他方が下がるからという説明
例えばドル円を買う、という行為は円を売ってドルを買うという説明がなされる
しかし、実際のポジションはドルのロングのみである
ドルのロングと円のショートポジションを持つわけではない
言わばドルを買う時に円を支払って買うわけである
ドルが上がると円が下がるからゼロサムだ、というのは少々説明不足ではないか
FXというゲームではドルのロングを持ったら反対にドルのショートがある(厳密にはFX会社がカバーポジションを持つが)
そういう意味ではゼロサムゲームと言えるか

ゼロサムゲームの真意は勝者と敗者の利得と損失が同じになるということに他ならない
言い換えれば損失以上の利得はないし、利得以上の損失もない
更に言えば当該ゲーム全体でそうなるという事であり、個別の参加者を見れば当然損得はバラバラだろう

そのように考えると確かに株式市場はロングポジションの反対でショートポジションが存在しているわけではない
ロングだけである(信用は置いておく)
そして株価が上がれば全体の時価総額が増加し、下がれば減少する
株価が上昇した時に売却すれば利益となるが、ゼロサム的な考えではそこで誰かが損していなければならない
株価が下落した場合に売却すれば損失となるが、ではその時誰が利益を獲得したのか?

先物取引やFX取引の場合は買い方の反対側に売り方が必ず存在しているためゼロサムと言えるが、これもその個別の取引について言っているだけである
先物市場が下落すれば売り方は儲かるが個別でみればもっと安い価格でショートポジションをもっている場合は利益とはならない
ゼロサムゲームかどうかを判断するにはこの場合は一体どこからスタートして判断するのかも重要になるのではないか
そうすると、建玉がどの価格帯で多いか、或いは少ないかなどを値動きの判断要素として考えるのはあながち間違っていないむしろ理に適っているが、これはゼロサム的な考え方なのか?
いや、ゼロサムとかは関係ないだろう
ゼロサムとは勝者と敗者の損得が同じになるゲームを仮定した場合にどう行動するのが合理的なのか?というものだろう(多分)
しかし、そうであれば仮にFXがゼロサムゲームだとしてゲーム理論的に考えれば儲けられそうだが恐らくそうではないだろう
買い方、売り方がいて、買い方の行動売り方の行動が勿論値動きに影響を及ぼすとは言え、反対側にいる相手の行動だけで値動きが決まるものでもないし、また、そもそも反対側には膨大な数の存在がある

結局ゼロサムかどうかは相場の勝負においてはほとんど意味をなさないのではないか
多分(笑)




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