ロシア人は貯金をせずに手元の現金を車に代える

   

ロシア在住の日本人YouTuberが伝える現地情報がリアル 「みんな、手元の現金を車に変えてる」
欧米の経済制裁によって、ロシア国内では一気に物不足のインフレへ。
そこで、国民は手元の現金をモノに代えているという。現地の日本人は日本車を購入。
恒例のヤフコメチェック(笑)
ロシア人は貯金をしないと言われる理由がこういうところ
元々エネルギー・資源偏重の経済なこと、国際情勢で外国からの投資が不安定になることなどから、ルーブルの価値変動幅が大きく、また銀行の信頼性もないことから、現金で持つことが危険だという風潮が強い。
さらには旧ソ連時代に工業を分散していたことから、ロシア国内であらゆるものが生産されているわけではなく、かつソ連崩壊後も健全に育成されなかったため、輸入が止まれば無くなる品が多い。
そういう環境の違いから、みな物に変えるという発想が出てくるのは必然だろうと思う。」
なるほど。ロシア人は貯金をしないのか。
ここでふと思う。
ところで車って結構な大金だが、手元の現金で車を買えるほど現金を家に持っているという事かな。
だったら銀行に貯金しておいたほうが良さそうだが(笑)
多分現金で持つより日頃からモノで持ったほうがいい、という意味かとは思うが。すると結局買うための現金も持ち合わせていないことになるわけですが。
記事の日本人の方は最初クレジットカードで買おうとしていたらしいので(限度額オーバーで買えず)、ローン組んで買いまくるほうがいいかもしれませんね(恐らく売ってくれないでしょうが)。
だって、政策金利が一気に倍以上になるんですよ。固定金利で借りてたら借金なんて紙屑みたいなもんかもしれません(笑)

そこで、日本で同じような事が起こったらどうなるだろうか思考実験してみました。
その昔、オイルショック時代はみなさんトイレットペーパーを買い占めていたそうな・・・(笑)
発想がまったく違う。値段が高くなりそうなものや、不足するようなものを買っておこうというのが日本人的発想で、お金の価値がなくなるなんてことはまったく思ってもいない。
円が安いほうが経済にとって良いというミスリードをメディアでも堂々と言う。
トイレットペーパーに殺到した国民を揶揄しているメディアが実はそれを煽った元凶だということに誰も気づかない。

インフレターゲットなどと格好よく言ってみたものの、モノの値段だけが上がり所得が上がらなければ何の意味もない。
本当に怖いのはモノが不足するという事であり、モノが豊富にある内は多少価格が上がってもハイパーインフレのような事は起こらない。
そもそも、安い原材料、安い人件費で先進国が途上国から搾取してその恩恵による物価の安さだろう。いや、国内でも労働者から搾取しまくっての経済維持。

結局日本人は銀行に貯めこんだ現金を食料品や日用品の買い占めに使う程度だろうか。
モノがなくなるという状態がどういうものかほとんどの日本人は知らないはずだ(ホームレスとかワーキングプアの人は分かるだろう)
つまりお金をたくさん貯めこんでいる人がもっとも損するのがインフレなのかもしれない。
欧米各国がインフレインフレと事あるごとに言うのはそういう事だろう。
現金をモノに代えると言っても不動産に代えても持ち運びはできない。原材料を買い占めても置き場に困る。
そういう意味でやはりキャッシュは最強なのだが、ハイパーインフレになればいずれにしろ意味がない。
例えキャッシュを車に代えたとしても、モノ自体がなければなんにも交換できない。車とパン1個を交換する羽目になるかもしれない。

手持ちの現金がモノに交換できている間はまだまだ大した事ないのだろう。




 - お金が欲しい, 国家権力とか