ソ連崩壊後タクシー運転手をしていたプーチンはロシアの英雄か泥棒政治の親玉か
2022/04/17
旧ソ連崩壊後の略奪社会を鎮圧してきたプーチンの胸の内。「行き過ぎた資本主義」に罪はないのか?=田中優
「正直言うと話したくないが、残念ながら事実だ」。ロシアのプーチン大統領は昨年末にテレビ放映されたドキュメンタリーで、「ソビエト連邦崩壊後の一時期、個人タクシーのアルバイトで副収入を得ていた」と明かした。※出典:あのソ連に戻すのか?: 日本経済新聞(2022年3月1日配信)
プーチンを語る時、元KGBという肩書は外せないので知っている人も多いだろう。
しかし、ソ連崩壊後にタクシー運転手をしていた事を知る人は少ないかもしれない。
ロシア崩壊後、そこで起きていたのはとんでもない事態だった。それまでは国有だったものが、崩壊によって誰のものでもなくなった。すると船長自身が船主を名乗ったりして、所有を競うことになった。
これは公的資産が突如、法律で言うところの「無主物(誰のものでもない物)」となり、「先占(早い者勝ち)」の対象となったのだ。
これが争いの種となり、最初に船主を名乗った元船長は殺され、バックにギャングがいるような強い者が奪うまで安定しなかった。
これがエリツィン大統領時代の旧ソ連の現実だった。
日本でも太平洋戦争に負けた後、朝鮮などの人たちによる似たような行為が規模は違えどあったような話を聞く。
さながらロシアで起きていた事はリアルウォーキングデッドの世界だったのだろう。
こういう話も日本ではまったくと言っていいほど目にしない。
旧ソ連の最大の資源も「オリガルヒ」のものになってしまった。
この資産奪取をひとつずつ抑圧・解放していったのがプーチンだった。 オリガルヒを「詐欺、脱税」などにより訴追・逮捕し、その力を弱めていった。
人々がプーチンを支持しているのはこの点だ。
記事にはオリガルヒの力を弱めていったとある。弱めただけであって完全に排除しきれてはいない。
しかし、それはロシアでの話だ。かつてソ連だった旧ソ連の地域には適用されない。それが色濃く残っているのが今回のウクライナであり、他の西側諸国と仲良くなってNATOに加盟した国々だった(ウクライナは加盟申請中)。
ウクライナのゼレンスキー大統領も「オリガルヒ」との関係が深い。
アメリカのバイデン大統領の息子、ハンターバイデンが天然ガス会社の取締役に就任しているのもその関係だ。
なんだか話がきな臭くなってきたぞ。いや、元々きな臭いか。
そのギャングたちが後ろ盾にしているのがNATOだ。もっと端的に言えばアメリカだ。
なんですと?
これはグーグル先生にオリガルヒとアメリカの関係などを聞かねばなるまい。なんせオリガルヒの資産没収などの記事も散見されるからである。
オリガルヒ時代の終焉近づく、プーチン大統領のウクライナ誤算で
トランプ氏は19年、現米大統領のバイデン氏の一族のウクライナ関連疑惑について捜査するようゼレンスキー氏のアドバイザーに圧力をかけるため、自身の弁護士だったジュリアーニ氏を派遣していた
プーチン大統領が送り込んだ「ゼレンスキー暗殺部隊」の正体 傭兵400人がキエフ入り
タイムズによると、プーチン大統領は取り巻きのオリガルヒ(新興財閥)が運営する民間軍事会社「ワグナー」に指示し、1月中に2000~4000人の傭兵をアフリカからウクライナへ派遣。さらに、北隣のベラルーシを経由して傭兵400人をキエフ入りさせた。暗殺対象はゼレンスキー大統領を含む閣僚全員のほか、元WBCヘビー級王者のクリチコ・キエフ市長や弟の元3団体統一王者ウラジーミル氏らだ。
ロシアとウクライナの超富裕層のいま
ロシアのテレビ局は、ウクライナのゼレンスキー大統領が12億ドル(約1380億円)の資産をドイツの銀行のコスタリカ支店に預けていると報じました。ウクライナのオリガルヒ3人の寄付が財源だとしています。真偽は確認できませんが、自国のオリガルヒとプーチン大統領との関係については触れませんでした。
財閥に支配されるウクライナの表現の自由
「私たちは注意深く見張られている」――イングランド北部シェフィールド出身で、ウクライナで企業ジャーナリストとして数年間働いてきたカーターさんはこう声を潜める。実際、高層オフィスビルの窓の向こうには、数組の目が私たちの会話に目を光らせていた。「数日前、私や他のジャーナリストは解雇された。オデッサ出身の新興財閥(オリガルヒ)で我が社のオーナー、アドナン・キヴァン氏が我々の職業ジャーナリズムに飽きあきしたという理由でだ」
もう何が真実で何がウソなのか(笑)
平和ボケした日本人はぬるま湯の中で岸田政権のロシア制裁がぬるいとでも言っておきましょう。
ぬるま湯だけに・・・
米軍のパナマ侵攻
グレナダ侵攻
イラク戦争
アメリカのアフガニスタン侵攻
※追記
先日NHKでプーチンがどのようにして権力を掴んだのかという内容だったが、衝撃的だった。
プーチンの道 ~その権力の秘密に迫る~
この話が本当だとするとまさに泥棒、いや強盗、いや大量殺人者が一国の最高権力者として君臨しているということになる。
この話を知っていたらウクライナ周辺にロシア軍が終結しているのを見て、侵攻するほどロシアはバカじゃない、などとは言えない。むしろ逆だろう。
チェチェン戦争から一貫して変わらない”プーチンの暴走”。世界は気づくのが遅すぎた