暗号資産は金融制裁を回避する手段にはなりえないのではなかろうか

   

ロシアがSWIFTから排除されるのされないので世界中大騒ぎですが。
その抜け道としてビットコインなどの暗号資産に資金が向かっているようです。
SWIFTって要は国外に送金する場合の話ですよね。
私がロシア人だとして国外にモノを売ってもお金が貰えないから、ビットコイン使おうってのはなんとなくイメージわきます。
で、そのビットコインを国内で使うには換金せざるを得ない。ロシア国外の取引所で換金しても結局ロシアに送金できないので、ロシア国内の取引所(厳密にはロシア国内の銀行にお金があるところ)で換金することになります。
仮に換金できたとしても、外からマネーが入ってこないことになりますね。出ていくお金もないですが。

逆に国外からモノを買う場合にビットコインで支払うとして、相手がそれで了承するかという問題があります。
それはクリアしたとしても今度はビットコインを入手しなければいけませんが、国外の取引所だと無理なので(元々国外にお金があれば別ですが)国内の取引所ということになり、国内でそれだけの供給がない場合は国外からということになります。当該取引所にアクセス出来てビットコインを売ろうとする人がいたとしてもその人たちはビットコイン売ったはいいが今度はマネーが受け取れないことになりますね。

Wiseみたいなのを使えば可能ですが、そうなるとビットコインでなくても構わないですし、巨額な送金だとWiseでは無理でしょう。
勿論うまい具合にビットコインの需要と供給がロシア国内で釣り合えば問題ないとも言えそうですが。

ビットコインのような暗号資産が市中の決済にも使う事ができればまた話は違ってくると思いますが、暗号資産を最終的に法定通貨にする必要があるとしたら現在のところswiftに対抗するほどの力はなさそうですね

なんつって




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