FXは丁半博打なのになぜほとんどの人が退場するのか問題

   

FXが丁半博打かどうかは分かりませんが、言わんとしている事はなんとなく分かります。
要するに上がるか下がるかは確率50%なんだから、なんで資産をほとんど失うんだと。
これは先物などについても言えますよね。しかし、個別株だとあまりそういう話は聞きません。勿論ほとんどの人が儲からないということは言えますが、一気に資産の大半を失うということはどっかの会社に全額投資していてその会社が倒産することくらいしかなさそうです。リーマンショックであっても個別株の場合は極論すれば今まで持ち続けていたら儲かっている可能性もあるわけですし。

そして、FXや先物で大損する場合の多くは相場が急変動している時にみられます。
いわゆるボラが高いというやつです。なぜボラが高い、あるいは大きい時に損しやすいのか?言い換えれば大損する時はボラが高いとき、とも言えそうです。
投資の世界ではボラティリティはリスクとみなされますが、なるほどな、と思わされます。
一般的にボラが高いとは変動率が大きいことを言うようですが、本来のボラティリティの意味は平均からどれだけバラつきがあるかです。
平均が+5%もあれば-15%のものもあるかもしれません。一般的には後者のほうがボラが高いという認識でしょうが、実際のボラを計算したら前者のボラが高い場合もあります。
そういう意味では投資の世界では前者のほうがリスクが高いと判断されそうですが、なんだかおかしな話でもあります。
平均+5%なら下がる年があっても買い続けていれば儲かりますね。誰も-15%のほうが儲かるとは思いません。
しかし、平均が+5%であってもボラが高い場合は、期間によっては大きく下落することもあるということです。
もしもボラが30%だとすると、3割程度の確率3割程度下落する可能性があるということです。
数年の利益が一気に吹っ飛ぶ年もあるということですね。もしも、投資を始めてすぐそのような下落にあったとしたらどうでしょうか。
また、考えてみれば平均的に-15%の株なり商品があればずっと空売りし続けていれば儲かるわけで、仮にボラが10%と低い場合どうでしょうか。
ボラティリティというのは標準偏差ですから、+側と-側の分布は同じです。
丁半博打そのものですが、実際は平均値があります。株などは日々の騰落率の平均値は概ね0%付近に落ち着くのであまり気にしなくてもいいかもしれませんが。

つづく




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