今日のヤフコメで改めて日本語の難しさを知る~自分で調べない人たち

   

欧米で森会長は「汚いことをやるおやじ」 モーリー氏、差別感覚の違い説明

また、森氏を分析する欧米のニュースなどで「『面倒見が良かった』『利害調整で手腕を発揮した』ということがやや皮肉調で伝えられて」いることも明かした。日本で言う「調整」という言葉は英語にすると「バックルーム・ディーリング」となって「密室の取引」と翻訳できるという。「要は『えぐいこと、汚いことをやるおやじなんだ』っていう印象が英語になればなるほど広がってる」

調整を英語に翻訳するとバックルーム・ディーリングになるらしいですがちょっと腑に落ちない。
勿論私は中学生英語でさえままならない生粋の日本人なので全否定する気はさらさらないですがちょっと調べてみます。
調整力を翻訳するとAdjustabilityと真っ先に出てきました。

ビジネスシーンでよく使う「調整する」の正しい英語表現は?
日本語の「調整する」のように広く使える英単語は「adjust」です。
「coordinate」も広く「調整する」という意味で使うことができる英単語です。

ということでモーリー氏の言うバックルーム・ディーリングは調整を英訳したのではなく密室の取引という日本語を英語に意訳したとみるべきでしょう。
言い換えれば森氏のやってきたことは調整というよりは裏取引ということなのでしょうが。
今回の森氏の発言は女性蔑視というよりはこの事が問題の本質にあるような気がします。
日本の場合往々にして重要な事は会議をする前にほぼほぼ根回しが終わっていて決まっていたりするわけです。しかし、稀にその空気を読めない、あるいは読まない人がいたりする。
重要な会議だと出席するのは基本的に偉い人たちばかりで、そういうのはすでに分かっているわけです。しかし、女性は役職が偉くてもそういった根回しには参加させられていないのでしょう。
要するに森氏が言っているのはこういうことです。女性蔑視というよりは仲間内、身内以外は余計なこと言うなといういわゆる日本的ムラ社会の話をしているんですね。
日本人の女性蔑視も問題ですが、このムラ社会的感覚も問題かもしれません。
日本人が国際社会で通用しないのはこういった根回しが通用しないからなんでしょうが、IOCみたいな利権に凝り固まっているところではそういったことがむしろ重宝されるのも頷けますね。
たまに思いますが徳川家康みたいなタイプってヨーロッパあたりでもやっぱり天下とれたのでしょうかね。
ところで、ヤフコメ見るとみんなバックルーム・ディーリングで納得しているみたいです(笑)


森会長後任「何ら決まってない」「正式な手続きを」五輪相がクギ

 

定款のどこをどう読んでも、会長に対して後任者を指名して決定する権限を与えた規定などありません。また、定款には「名誉会長」「顧問」「参与」といった役職はあるものの、「相談役」という役職はないので、もしこれを新設するのであれば、定款の変更も要します

森氏だけではなく日本そのものがバックルーム・ディーリングでした(笑)




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