日本資本主義の父渋沢栄一から考える資本主義と共産主義の違い

   

備忘録です。
渋沢栄一が新しいお札の顔になるということですが、渋沢栄一さんは日本資本主義の父と言われています。
これに昔からちょっと違和感があったのですが、なぜ違和感があったかというとそもそも日本って資本主義って言えるのか?みたいなことがよく言われていたからです。
とは言え、じゃあ資本主義ってなんなのか?社会主義とか共産主義との違いは?と聞かれるとよく分かっていないわけです。
分かりやすい記事がありました→https://kokugoryokuup.com/capitalism-socialism-communism/

以下引用抜粋
資本主義のキモは資本家が労働者から労働力を商品として買ってそれを上回る商品価値を持つ商品を生産して利潤をあげていくという点につきる。
労働力は商品なのだ。

この対局にあるのが共産主義であるが、その前段階とし社会主義である。
社会主義は生産手段の社会的共有により平等な社会を目指そうとするものである。
共産主義はさらに進み財産そのものの私有を否定し、階級さえもない社会である。

この定義からすれば日本は紛れもない資本主義でした(笑)
ただ、一時期の日本が社会主義に近いと言われていたのも事実であり、確かに資本主義経済ではあるものの、政治や社会のシステムはどちらかと言えば社会主義だったと言えるのかもしれません。
そういった意味で今の中国なんかは政治は紛れもなく社会主義で経済は資本主義という、あれ?どっかで見た光景・・・

で、肝心の渋沢栄一さんですが確かに数々の名だたる企業の設立に関与されていますが、むしろ渋沢さんに話を通さないと設立できないくらいのコネがあったと見るべきかもしれません。
そもそも株式市場なんかないわけですから資金を集めようとしてもなかなか難しい部分があり、そうなると渋沢さんに話を持って行けばなんとかなる、みたいなものだったんだろうと勝手に推測。
とは言え、それはそれで凄い事ではありますが。

以上備忘録でした。

#渋沢栄一 はブラック経営者か? ~ 工場法に反対し、後に賛成に回った渋沢
この中で興味深いコメントが

渋沢は数え切れない事業の立ち上げに関与しているのに、出資した企業が公害を出したというだけで批判してたら、渋沢は関与する事業を絞り込まなくてはならず、そうすると今の日本はなかったでしょう。

これって要するに経済発展するためには多少の公害くらいいいじゃないかってことですよね。。。
仮にそうだとして、そういう人が倫理観とか道徳とか説教たれているのが(笑)

現在の価値観で昔の人の行為を断罪するのはいかがなものかという議論はよくありますね。例えば渋沢栄一も女遊びが激しかったけど、昔はそんなの普通だからと。
いずれにしてもお札になるんですよ(笑)




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