NHKのエイエイGOを見ていたらなぜ日本人が英語が不得意なのか分かった件

      2024/03/23

※追記
久しぶりに記事を見て、改めてグーグル翻訳で確認してみると、どうやら精度が上がっているもよう(笑)
記事を修正しましたが、そうすると記事の前提が崩れてしまいますが、ま、備忘録ということで勘弁してやってつかぁ-さい。

陣内智則さんが出演しているNHKのエイエイGO!
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/eieigo/
この番組では冒頭に簡単な文章を巷の人たちに英訳してもらいます。
中学生英語でも分かるような文なのですが、意外にこれが難しいのです。いや、難しいというのは語弊があり、日本語的感覚からすると間違いではないのに英語では間違いというのがやたら多いのです。
逆にその英文は簡単に日本語に訳せます。なんせ中学生英語ですからね。
つまり、日本語の文章をそのまま英訳しようとすると物凄く難しい、というよりもそのまま英訳するとヘンテコな英文になる、と言えるかもしれません。
日本語では意味が通じても英文にすると意味が通じない、なんとなく通じるけどおかしな英語だ、という感じでしょうか。

そもそも日本語自体が変だけど意味は分かる文章を英語に訳す

今日のお題は、「その犬をナンシーにサムはあげた」
これを英文にするとどうなるでしょうか?
サムだと紛らわしいのでkenにします。
ちなみにグーグル翻訳にかけると

I gave Ken his dog to Nancy Sam gave the dog to Nancy

と、訳の分からない文になってしまいます。ちなみにグーグル翻訳では
「ケンに彼の犬をナンシーに渡した」となります。

日本人的感覚でよくあるのは、

Ken gave the dog Nancy.

でしょうか。この英文をグーグル翻訳にかけると

ケンは犬にナンシーを与えた。
ケンはナンシーという犬をあげました。

と、これはグーグル翻訳自体の精度が疑われますが、いずれにしても正確な英文ではないと言え、逆説的に言えば日本語の文章も英語的には正確ではないと言えるのかもしれません。(日本人的には意味は通じますが、日本語の文章としてもちょっとわかりにくい)

この番組の面白いところは英語では語順が重要だという事を強調する為に敢えて使う単語を限定するので、「Ken gave the dog Nancy.」にはforもしくはtoを入れればいいだけですが、それを使わないで意味が通じる文章にする、それには語順を変えるだけ、ということを教えてくれます。

①ケンは犬をナンシーにあげた→Ken gave the dog to Nancy

②ケンはナンシーに犬をあげた→Ken gave Nancy a dog
【今さら人に聞けない英文法】SVOCって何?

おかしな英語でも日本人は意味が通じるように脳内変換する

※追記
②はSVOOと言われる文型ですが、この文型そのままでa dogの前にtoを入れるとどうなるか。
Ken gave Nancy to a dog → ケンはナンシーを犬にあげた
すぐにおかしいと分かりますが、分かりにくい場合もあります。

それがKen gave the dog Nancy. この文章、日本人的感覚だと逆にナンシーを犬にあげるのはおかしいから犬をナンシーにあげるんだなと、脳内で変換してしまうので意味が通じますが、英語圏の人からしたら失笑、意味不明でしょうか。

①はSVOと言われる文型だそうで、to以下は修飾語になるそうです。

英語を日本語に訳すほうが日本語を英語に訳すより簡単である

日本語では語順が違っていても「てにをは」の使い方で意味が違ってきますが、英語では語順が重要である、ということを再認識させられました。
英語的感覚からすれば英語の文章(英語で考えた事)をそのまま日本語に訳しても通じる場合が多いが、日本語で考えていることをそのまま英文にしてしまうと(これを直訳というらしい)意味がわけわかめになってしまうということである。
従って、日本人で英語はあまり話せないけど聞くぶんにはある程度理解できるという人が結構いるのも理解できます。
とは言え、日本人の話している日本語ってどうなんでしょうかね?
最近、ネット上で見受けられるSNS、掲示板、ネットニュースなどの日本語の文章がすごく分かりにくいと感じる今日この頃。これが非日本語圏の人たちに本当に理解されているのか・・・

要するに日本人の喋っている日本語自体も言葉の使い方は別として、どの単語を修飾しているかにより意味が変わる場合など注意しないといけない場合が多々ありますよね。
結局日本語は語順が曖昧なので一応文法的には許容されるわけなので読み手、聞き手の解釈に多分にかなり委ねられているわけです。そして、ここで読み手、聞き手が意味をはき違えてしまうと話し手の表現力が批判されるのではなく、聞き手のほうが(国語の試験なんか典型である)批判される始末。

その点英語は自分が主張したいことを明確に伝える事が文の構造として元々備わっていると言っていいでしょう。
日本語って結論が後にくるので最後まで聞かないと何言っているのか分からないなんてしょっちゅうですし、前後の脈絡から解釈、斟酌することが多いと言うより、そうしないと話が通じない。

日本語もままならないのに英語とか・・・

あぁ・・・




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