ドコモ口座の不正利用と仮想通貨の不正取得

   

「ドコモ口座」不正利用相次ぐ 七十七銀と中国銀
ヤフコメを見ると地方銀行はセキュリティが甘いという意見がある。
セキュリティが甘いのは実はドコモ口座のほうである。
そもそも二段階認証などセキュリティをいくら厳しくしてもそれを突破する輩は当然でてくる。
一番いいのは実は口座を開設する段階で本人確認を厳格にすることである。
今回も銀行口座の番号や暗証番号は盗まれてもそれを別の銀行口座へ送金せずにドコモ口座を使っているというところがミソである。
別の銀行口座へ直接送金できるにも関わらずなぜ送金しなかったのか?それは別の銀行口座から現金を引き出すには物理的なカードが必要になるからである。
その点ドコモ口座であれば銀行口座で本人確認ができて口座が開設され、さらにアプリを使えばセブン銀行ATMから現金が引き出せてしまう。
銀行口座の場合はこれほど簡単に口座が開設できないし、今のところ預金を現ナマで引き出すには何らかの物理的な媒体が必要である。
ネットバンクなどの情報が流出することはあるかもしれない。そしてその預金をどこか別の口座に移動させることもできるだろう。しかし、そのような犯罪がなかなか行われないのは移動先の口座を用意するのが難しいし、用意したとしてお金を引き出す時にめんどくさいからである。
これが仮想通貨などの場合は趣が異なる。まずウォレットと呼ばれる銀行でいう口座は簡単に誰でもいくらでも作れる。従って仮想通貨を盗んだら複数のウォレットへ分散して送金、他の仮想通貨に交換、これを繰り返せば履歴は追えても事実上盗んだ人間の特定はかなり難しくなる。
銀行口座にあるキャッシュが盗まれることよりも仮想通貨が盗まれることが多いのは実はこの点にある。
ウォレット自体が特定の個人に紐づけされないということが犯罪者から見れば実にありがたい話なのである。
かといってウォレットの開設に本人確認が必要、などとすることもできないだろうが。
なんつって。




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