nice to meet you と nice meeting you の違いとto不定詞

      2024/03/23

NHKの英語番組で、

Stop to feed the cat. 猫に餌をあげるためにたちどまれ
Stop feeding the cat. 猫に餌をあげることをやめろ

の違いをやっていた。to 不定詞 でよく理由だとか目的だとか形容詞だとか説明がなされるが、あれは結局結果論だろう。
文の意味が分かって始めて言えるので、そもそも意味を取り違えたら意味がない。
そこでtoは方向を示すという説明もなされる。※ここで言う方向は右左ではない、言わば当該時点から先の将来と言えるだろう。やはり日本語は難しい。

nice to meet you これから会う
nice meeting you 初めて会って別れるとき

一般的な日本人の感覚だと現在進行形なのに何言ってんだという話になる。が、そもそも現在進行形自体の説明も日本の英語教育だと満足にできていないのだろうと思う。
また、toは方向性という説明だと確かにnice to meet you は理解できる。
そうすると to feed は餌をあげるという事が目的となっているのでその目的のために止まれ、となるな。to feed を「餌をあげること」と、訳してしまうとやはり間違ってしまうこと請け合いである。
日本語に一旦訳してから意味をとってしまうと結局間違ってしまうのだ。ということは日本語で意味を考える前に文全体の構造を把握する必要がある。その上で日本語に訳して、さらに日本語としておかしくない文章に意訳する必要がある。
直訳するとヘンテコになるのはこういう事なのだ。単語単語の意味を正確に表現しても意味がまったく違うようになってしまうのだ。
何を当たり前の事を言っているのだと言われそうだが、構造を把握するということは要するにネイティブの言語ロジックを理解しなければならないという事を意味する。
日本人は文法はよく理解している、などと言われるが実際のところ間違って理解しているのだろう。もしくは、実践で役に立たない文法と言えるのかもしれない。
それはtoの使い方でも分かる。
本当に英語のロジックを理解しているなら、初めて会った人にすぐ、nice meeting you などとは言わないはずだ、多分。




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