マッキンゼーはそんなに凄いのか悩む

   

こんな記事が目にとまったのでざっと読んでみました→大前研一「日本人が知らない日本の歴史」について、話をしよう

歴史というものは勝者が都合よくつくるというお話で確かにそうだなと誰しも思いますよね。
この記事の中でちょっと気になったのが次の一節です。

『ドイツが無条件降伏したのは1945年5月。
その3カ月後の8月8日にソ連は日本に宣戦布告(日ソ中立条約は4月5日に不延長を通告)して、ソ連軍は満州、南樺太、朝鮮半島に進攻。
千島列島に到達したのは日本がポツダム宣言を受諾した8月14日以降。
したがって、ソ連が日ソ中立条約を破って南千島を不当占拠したという日本政府の言い分は当たらない。戦争はすでに終わっていて、日本は「無条件」降伏をしていたのだ。満州および南樺太、千島列島に対するソ連の出兵がアメリカの強い要請によることは明白だし、北方四島を含む千島列島を「戦利品」としてソ連が得ることをアメリカは認めていた。日本固有の領土、というなら、ロシアに対して主張するのではなく、アメリカに対して“取り消し”を迫らなくてはならない。』

日本が無条件降伏をしていたからソ連が侵攻したというのは当たらないという意味に捉えていいと思いますが、8月14日にポツダム宣言を受諾していますので無条件降伏はこの日以降ですよね?
ソ連が参戦したのは8月8日以降ですがこの時点で日ソ中立条約が一方的に破棄されたわけで、日本国民としてはこの条約の一方的破棄に憤慨しているんだろうと思うのですが・・・。

歴史の細かい点は全然分かりません。条約の解釈とか国際法とか国連憲章が優先するとか色んな解釈があるわけですよね。

中立条約破棄も結局のところ連合国側のいいとこどりで決められた感ありありですが、日本人はそういうところに憤慨しているわけで、それに対して日本は無条件降伏していたから日本政府の言い分は当たらないというのはまさに勝者の論理ですよね。

この記事、結局何が言いたいのでしょうかね笑

私も何が言いたいか分からなくなってきました笑

大前研一氏はマッキンゼーアンドカンパニーという会社の出身です。ちょくちょく耳にするこの経営コンサルタント会社なにやら凄そうですね。ボストンコンサルティングと同じでよく名前を聞きます。
ウィキペディア該当ページ
マッキンゼーはアメリカに本社を置き世界60カ国に拠点を持っているそうです。従業員17000人、営業利益70億ドル。
利益が70億ドルもあるってちょっと眉つばですがそういうことなんでしょうね。※営業利益ではなく売上高のようです。

さて、お給料はどれくらいでしょうか?
外資系コンサルタントのお給料事情
シニアコンサルタントの時給が8万円とかになっていますが、時給かよ!って日本人は突っ込むでしょう。考えてみたら労働者は自分の時間を切り売りしていますから時給換算は正社員だろうが経営者だろうが間違った考え方ではありませんよね。
以下抜粋します。
『◇マッキンゼー・アンド・カンパニー Mckinsey & company
 初任給 550万
 初任給(院生) 570万
 24歳(新卒:三年未満) 602万
 28歳(新卒:三年未満) 720万』
ちなみに対抗馬のボストンコンサルティングはいかほど貰えるのでしょうか。
『◇ボストンコンサルティンググループ Boston Consulting Group
 初任給 550万
 30歳(中途:3年未満) 740万』
似たような給料体系なのでしょうか。まったく別世界の話なのであまり現実味がなくて高いのか安いのか良く分かりませんが笑

マッキンゼーがなんとなく凄そうなのは分かりますが一体どんな仕事をしているのでしょうか?コンサルタントと言うとまっさきに思い浮かぶのがショーンK氏というレベルの人間にも分かりやすく教えて下さい。
東洋経済さんに記事がありました→マッキンゼーの何が凄いのか
ふむ、よくわかりません笑
いや、従業員が17000人もいてとか売上70億ドルで全米で何位とか、それこそマッキンゼーの標榜する客観的データに基づいたものでしょうが客観的すぎて。
ショーンK氏の件で経営コンサルタントの方が仕事の内容を解説されていたんですが、例えば新規事業をおこしたいという依頼があった場合立地などの調査も含めて、マーケティングなどかなり地味な作業も含まれていて一人でやるには大変だろうなと思いました。マッキンゼーは従業員17000人のうち9000人がコンサルタントですが、そうするとこういった地味な作業も各コンサルタントがやるのでしょうか。
時給的には費用対効果が悪いと思うので末端の仕事はやはり臨時的に外部から人を雇うのでしょうね。
記事の中にはこんなことも書いてありました。
『マッキンゼーの影響力は「コンサル業界」という狭い枠にとどまるものではない。同社の特徴は、リーダーシップのある人材を育成し、その人材が政財界で幅広く活躍している点にある。「マッキンゼー・マフィア」との異名も持つ2万7000人にも及ぶアルムナイ(卒業生)のネットワークからは英国のウィリアム・ヘイグ外相、日本の茂木敏充・経済産業相のようなパワーエリートが輩出している。IBMを立て直し、2003~08年にカーライル・グループ会長を務めたルー・ガースナー氏も卒業生だ。』

ふむふむ、有能な人材を多数輩出し、いい意味でのコネで仕事をとってきているとも言えますね。コネは重要ですよ。コネって書くといやらしく聞こえますのでコネクションと言い変えましょう笑

有能な人材を多数輩出しさらに全世界の大企業や政府にコネクションを持っている。そうなるとこのコンサルタント会社に頼んでおけば大丈夫となること必定。
大きくて有名なコンサルタント会社と小さくて有名ではないけど有能なコンサルタント会社。あなたが大企業の担当者だったらさてどっちを選ぶでしょうか?

マッキンゼーという会社が凄いというのは分かりますが、具体的に何をやってきたのか?コンサルという業種の特殊性もありましょうがイマイチ判然としません。アップルみたいにiphone作ったとかだと分かりやすいでしょうが、ある企業のプロジェクトを成功させたとか言ってもなにを持って成功させてコンサル企業がどの程度重要だったのかとかなかなか簡単には説明できないでしょうしね。

ただ一つ言えるのはマッキンゼーは凄いってみんな言うから凄いに違いないってことです。




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