もしも大坂なおみ選手が関西弁でインタビューを受けていたら

   

「日本人」とは誰か?大坂なおみ選手についての雑な議論に欠けた視点

この記事の最初の方では法律などを引き合いに出して大坂なおみ選手は日本国籍があるから紛れもない日本人であると結論付けていますが、そんなことは分かり切った上で、そもそも何人か?という定義、考え方をどうとらえるのか?ということが議論になっているのでしょう。
極論すれば日本に住んでいる日本人の父母から生まれた人であっても元をただせば朝鮮半島から渡来した人だったら生粋の日本人ではない!なんていう人がいるでしょう。

ただ、大坂なおみ選手に限って言えば日本人かどうか?より、日本人が頑張って優勝した!ともろ手をあげて喜んでいる様に違和感を覚えていることが翻って大坂なおみ選手は日本人?という感じに一周まわって素朴な疑問になっているような気がします。
見た目が完全に黒人だから日本人じゃない、日本語があまりしゃべれない、日本にずっといなかった、などなどの理由がありますが、仮にこのうちどれか一つでも該当しないものがあれば日本人か?という議論もそれほどなかったように思えます。
もし、大坂なおみ選手が帰国会見で、「まいど!」と関西弁で受け答えしていたら・・・
仮に、日本人の父母のもとに生まれ見た目も完全にジャパニーズなのに生まれてすぐに海外に出てそれから一度も帰国せず、日本語なんか一言もしゃべれない日本国籍の紛れもない日本人がウィンブルドンで優勝したらどうでしょうか?
多分、似たような議論が起こるかもしれません。ただ、逆にその選手が他国に帰化して他国の国籍になっていたとしても本当は日本人、ルーツは日本、などと見出しが躍ることは必至。

大坂なおみ選手は日本人か問題で、日本人かどうか疑問に思う、或いは違和感に思っている人を度量の狭い見識の低い人間のようにみるむきが結構あるようですが、その見方にある考え方は差別や人種問題を根底にしているのかもしれませんね。

見た目が完全に白人の人がいて、ワタシ、ニホンジンデースと言われても普通に違和感ありますよね。別に深い意味はないです。




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