コガネムシ型ドローンは売ってありますか?アイ・イン・ザ・スカイ~世界一安全な戦争

   

アイ・イン・ザ・スカイ~世界一安全な戦争

この映画に鳥のようなドローンや、コガネムシみたいな昆虫型のドローンがでてきます。
それらのドローンを駆使してテロリストを攻撃するお話です。

その昆虫型のドローンから送られてくる映像なんかめちゃくちゃ鮮明なので本当にこんなものがあるのかと思って調べていたらやっぱりそこまで高性能なのはまだなさそうですね。
昆虫型ドローンをプレステポータブルみたいなやつでコントロールしたりします。

この作品について否定的な意見にドローンにリアリティがない、或いは現場の葛藤にリアリティがないというものがありました。

端的に言えばこの作品は自分たちは安全な場所に居てドローンの映像を見ながら人を殺す様を描いているわけですが、観る前からそのプロットだけを聞くとどんな内容かは想像できるかもしれません。

ある家に集まったテロリストをミサイルで殺そうとしますが、丁度その家の前で少女がパンを売っています。
少女が巻き込まれる事必至。
少女一人を助けるためにテロリストを野放しにすればもっと大きな被害が出るかもしれない。

攻撃賛成派と反対派がアフリカから遠く離れたイギリスの地で鬩ぎあいます。
6年もテロリストを追ってきてやっと巡ってきたチャンス、とにかくありとあらゆる理屈をこねくり回して反対派を論破して攻撃にこぎつけます。

確かに葛藤という意味では少し物足りないのかもしれません。
そもそも、安全な場所で戦争を行うことがどうなのか?といったイメージから、目的遂行の為には多少の犠牲が出ても許されるかどうか?ということに焦点が映っており、また、一人の人間の中では攻撃するかしないか立場が明確なので葛藤という感じではありません。

この中で象徴的なのはアメリカの態度です。英米の合同作戦のようですがイギリスが主体となって指揮をとっています。ターゲットの中にアメリカ人がいるのですが、テロリストになり下がったアメリカ人はもはやアメリカ人ではないとなんのためらいもなく攻撃に同意します(少女の事とかなんにも教えないのも一つの作戦かもしれませんが)。

命は地球よりも重いといってあっさりとテロリストに屈服した政府がどこかにありましたが、戦争を終わらせるためという高邁な理屈によって原爆を使う国もあったり、この手のテーマに答えはないのかもしれません。

少女を現場から遠ざけようと、パンを全部買い占めて早く家に帰らせようとしますが・・・

少女はいったい、どうなってしまうのかぁああああ!!!




 - 動画とか ,