柳生一族の陰謀はもはやSFの域(いい意味で)

   


傑作の誉れ高い柳生一族の陰謀をアマゾンプライムで見ました。
ええ、無料ですよ。当たり前じゃないですか 笑
最近映画1本まともに見る事ができないほど集中力が落ちていますが本作品の圧倒的迫力の前に最後までつい見てしまいました。
俳優陣が豪華すぎてギャラだけで凄そうですがかなりヒットした模様。なるほどと思わせてくれます。
深作欣二作品お馴染みのメンツがこれまたお馴染みの暑苦しい演技でもはや時代劇を超えています。
ある意味昔の武士もヤクザもんみたいなもんですから深作作品でお馴染みの強面の俳優陣もまったく違和感ありません。
公家役の故成田三樹夫さんが剣の達人でめっちゃ強かったり、萬屋錦之介さんのセリフ回しに癖があったり飽きさせません。
日本映画にありがちな斬られたり撃たれたりしたら即絶命みたいなこともなく、絶命するまでに痛がったり逃げまどったりしてエキストラの皆さんの演技も気合が入っています。
夏八木勲さん演じる庄左衛門がひと演説ぶって敵に討ち取られるシーンであったり、家光一派の策略に完敗してしまった西郷輝彦さん演じる徳川忠長が、負けた俺らにも理屈があるように勝ったほうにも理屈があるだろう。いい事とか悪い事とか誰が決められるんだ、と全面降伏し、庄左衛門の死にざまが羨ましいと言うシーンであったり、随所に男子の琴線に触れるところがあり、時代考証がめちゃくちゃでもいまだに人気がある理由がわかったような気がします。

夏八木勲さんと言えば戦国自衛隊。戦国自衛隊と言えば千葉ちゃん。千葉ちゃんと言えばタランティーノ。
タランティーノもこの映画に影響を受けたとかないとか。
黒沢作品にも言えますがたくさんのエキストラが絡む戦闘シーンの迫力は他の時代劇作品ではあまり見られないような気がします。
他の深作作品も見てみたくなりました。




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