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Burn the bridge behind you

サイコパスによるマインドコントロールからどうやって逃げる?映画クリーピー

      2018/04/27


この映画の評価レビューはすこぶるよろしくない 笑
映画を見る前からある程度その理由が分かりましたが、要するに日本映画にありがちな突っ込みどころが多すぎるという点でしょうか。
従ってこの映画特有なものではありません。
また、俳優陣が豪華なのに勿体ないという感想も、これまた日本映画の場合は主役のみならず大して重要でもない脇役に主役級の俳優もってきたりするのはありがちなのでそんなに批判されることもないような気がします。

ただ、見終わった感想としては北九州監禁殺人事件や尼崎事件などの一家乗っ取り事件を題材にしていると思われますが、その乗っ取りの過程が抜け落ちているので観客としては何が起きているのか?マークでしょう。評価の低さはしょうがないな・・・笑
北九州監禁殺人事件や尼崎事件を知っている人ならばある程度想像で補って見ることはできるでしょう。しかし、特に主人公高倉(西島秀俊)の妻康子(竹内結子)がなぜ犯人の西野(香川照之)に従っているのかまったく描かなかったのは演出だとしても映画に感情移入できなかった人続出だと思われます(薬が関係ありそうですけど)。
それらを匂わせるシーンもありはしますが。例えば西野が康子に旦那と自分どっちが魅力的だ?みたいに唐突に聞くシーンがありますが、どう見たって西島秀俊なので(笑)ここでドギマギしている竹内結子の演技はかなり違和感ありますし、そう考えると犯人役を西島秀俊にしておいたほうが色んな意味で(西島秀俊の魅力でマインドコントロールに陥りやすいとか)良かったのではないかと思います。
香川照之の演技はいいのだが、というレビューは多いですが、例えば埼玉愛犬家連続殺人事件を題材とした冷たい熱帯魚のでんでんのほうが人たらし的な怖さが醸し出されていて、観ている観客もこんなおっさんだけど妖艶な人妻を落としているかもしれん、うらやまぴーとか思わせてくれます。

さて、突っ込みどころについては書いていると日が暮れそうなので笑他のレビューに譲るとして、今回は洗脳やマインドコントロールとはなんなのか?どうやって行われるのか、そして自分がもしそのような状況に陥った場合どうやって逃げるのか?そういった観点から記事を書いてみたいと思います。

以前もサイコパスについて記事を書きましたが、サイコパスについての定義は一応あるようですがもっとも誤解されているのはサイコパスは良心が欠落している冷血動物のように言われている点です。実はこれは間違いでサイコパスはそういった感覚も理解できるらしく、従って普通の人間がどのように感じるか分かっているのでそれを逆手にとって利用もできると。

いずれにしろ、常人には理解不能なサイコパス。そのサイコパス達がどのようにして人をマインドコントロールしていくのか。
これまで何冊も本を読み、いろんなサイトでも勉強しましたが笑、結局のところカルト宗教やあるいは独裁政権、そしてこのサイコパス。すべて共通しているんですね。やっていることは基本変わらないわけです。
そもそも洗脳とマインドコントロールは違いますが、洗脳はその昔、中国共産党で政治犯などへの思想改造のために編み出されたと言われ、その基本的やり方がカルト宗教などでも利用されているようです。
よく行われるのが眠らせないとか、食事、トイレの制限などですが、ほぼどこのカルトでも同じようなことをしますし、北九州監禁殺人事件や尼崎事件でも同じことが行われています。
これが何日も何週間も続くといい加減人間参ってしまうのは容易に想像がつきますね。

一般人、民間で人を強制的に隔離することはなかなか難しいので疑似的にそういった環境を作り出すことになります。カルト宗教などは身分を偽り、セミナーの合宿などと称して数日間隔離するなどということが行われます。ある意味部活動とか軍隊などでも似たようなことをやっていると言えるかもしれませんが、こういった場合はどういう団体かどういう目的などかを偽ることはありませんが、カルトの場合は身分を偽らなければ人は集まりませんよね。
では一般人はどうでしょうか?北九州監禁殺人事件や尼崎事件では人の弱みに付け込んで家族会議などと称して連日連夜話し合いをさせる、などということが行われていたようです。
自分の弱みや家族の弱みというのは結構重要なポイントで、例えばカルトにしても自分の行ってきた過ちなどを告白させられますが、これは人格破壊の一環でもありますが、つけこむ余地がないか探っているともみてとれます。

さて、洗脳の手法で、中国共産党のやっていたことの中で印象的だったのが、紙に書かせるということです。
例えばやってもいないことをとりあえず形だけだからといって書かせる。あるいは日ごろ不満に思っている友達や家族のことを書かせるとか。この紙に書いたものが実は人間に与える心理効果は抜群で、例え嘘であってもそれを知らない第三者にとっては明確な証拠となるわけです。さらに、書いた本人も意識もうろうとした中で書いたりしていますから本当にそうなのかも、と自分に自信が持てなくなったり、あるいは政治犯への思想改造であれば共産党をほめちぎるようなことを書かせ続ければそのうちなんとなくそういう風に思えてくる。
そんなバカなとお思いでしょうが、それはあなたがぬくぬくした自分の部屋でソファーに座ってコーヒー片手にこれを見ているからに他なりません。
以前、営業関係の仕事をしていた時に会社から営業の売り上げ目標みたなのを書かされたことがありました。会社はとりあえず書いとけばいい、目標だから少し多めに書いてと言われて少し無理めな数字を書きましたが、意外や意外この数字が自分を縛っていたことを思い出しました。
これもなんだかんだで自由意志なんですよね。しかもそれをきちんと紙に書いて会社に提出しているわけです。形だけと言われていたのに形だけではなくなっているわけです。しかも誰からも強制されていない自分で決めた数字です。
たかが、会社の目標である意味コントロールされていますから笑、独房に長い事閉じ込められて睡眠食事制限され、時には拷問を受けて、中には死んだ仲間もいると聞かされるそんな特殊な状況の中で、今まで自分が犯してきた過ちを書いて反省しなさい、もっとあるだろう、もっと書け、などと言われ、過ちが大きければ大きいほど褒められる、するとあることないこと書くようになる。
そして特有の事柄について書くように巧みに誘導される。ありもしない、思いもしなかったこをその場しのぎで書いてしまい、取り返しのつかないことになる。

あることないこと紙に書かせて既成事実化し、その人間の弱みを強制的に作り出していくということを北九州監禁殺人事件の松永太はよくやっていたようです。普通こんなことが洗脳に使えるなどと思いませんから恐らく洗脳やマインドコントロールについて勉強していたものと思われます。

このような状況にもし置かれたならば、完全に支配される前に覚悟を決めるしかないように思います。

映画クリーピーでも高倉は最後西野を撃ち殺してしまいます。自分が高倉だったらそんなに簡単に殺さないという意見もありますが、殺す殺さないは別にしてそのような覚悟がなければなかなか逃げられないのではないかと思います。
とかく日本人は暴力を嫌悪する人が多いです。また、他に方法があるはずという考え方もあるでしょう。

しかしながら、尼崎事件などでは警察に何度も相談に行っていたという話もありますし、隣近所の人たちだって今まで普通だった家族が異様な行動をしているということを目撃しているにもかかわらず事件発覚まで何年もかかっています。その間に一体何人亡くなったでしょうか。

また、弁護士などに相談すればいいという人もいますが、尼崎事件の主犯格の兄は弁護士を恐喝して数億円をまきあげるということをやっています。
力の背景のない交渉など結局無意味だと言った人がいましたが、圧倒的サイコパスにはそれなりの覚悟がなければならないという事ではないでしょうか。
頭のいい弁護士先生が自分の弱みに付け込まれ、更には圧倒的暴力の前に依頼者の金に手を付けるまで追い込まれる。

自分の弱み、或いは家族の弱み、それがなんにせよそれを世間には隠し通したいと思うからこそつけこまれる。
相手が人を虫けら以下のように殺すサイコパスであっても暴力はよくないという常識から抵抗を渋ってしまう。一線を越えられない。
それが普通の人かもしれません。

そんな普通の人間が持ち合わせている常識が分かっているからこそ、サイコパスは抵抗しないとタカをくくって高いびきなわけです。
だからこそ、クリーピーの犯人西野は拳銃を高倉に渡したのだろうと思います。しかし、高倉は一線を越えることができた。それをやる人間、やらない人間が確実に存在するわけです。
そしてサイコパスはそんな常識人=獲物を見分ける嗅覚があるそうです。人の気持ちが分からない冷血動物ではなくむしろ逆で人の事がよく分かっているのではないか、そんな研究もあります。
そういう観点からすると西野は高倉にその匂いを嗅ぎつけるべきであり、この映画、やはり詰めが甘いのか・・・

さて、貴方はどんな人間でしょうか?貴方は家族が拉致監禁されたり弱みを握られたりしたらどうしますか?
やる、やらないは別として、やると思わせる、そういったハッタリも時には必要かもしれません。




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