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Burn the bridge behind you

映画ミュージアムを見て改めて気付いた日本映画特有の問題点

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アマゾンプライムビデオでようやく映画「ミュージアム」が無料で見る事ができるようになっていました。

早速視聴でございます。
また、事前知識なく見てみました。存外にお話が面白い、という印象を受けたものの何だかしっくりきません。
レビューはあてにならないので(失礼)いつも話半分に聞いていますが今回はみなさんの意見である、脚本が面白くないとか、話が中途半端とか、主人公の行動が合理的ではない、という意見に納得してしまいました。

お話的にはあのセブンを彷彿とさせるものですしその世界観もそのまんまですがそれは一向に構いません(世の中本当のオリジナルなどなかなかお目にかかれないでしょうから)。
みなさんの意見にあるような印象がなぜ醸し出されるかと言えば、レビューにもある通り、主人公の行動が合理的ではない、とか主人公が間抜け(ひ、ひどい笑)という点でしょうか。
行動が合理的ではない、というのは言い換えると人間そんな状況でそんな行動とるのだろうか?と見ている人が腑に落ちていないことが多いということだと思います。
これは主人公の行動に限らず各登場人物の行動全般、いやひいては日本映画全般によく見られる傾向のようなものだと思います。
小栗旬さんの演技が少々オーバー気味なのはそういう演出なのでしょうが、何人も人を殺している殺人鬼に監禁されて、あけろーーーとかドアを叩きまくってもあけてくれるわけないですし(まあそれはいいとしても)。
そういう行動するか?と疑問というか間抜けすぎだろとやっぱり思ってしまうシーンが最後らへんにありますので紹介しておきます。

犯人が小栗さんの奥さんの頭に拳銃を突き付けて、撃たれて喘いでいる小栗さんに能書きを垂れているシーン。
後ろから松重さん扮する刑事ら二人が拳銃捨てろーみたいに言います。
さてみなさんどう思うでしょうか?相手は既に何人も殺しているサイコパスです。そのサイコパスが刑事の奥さんと子供を拉致監禁し、刑事を撃ち、しかも女の頭に拳銃を突きつけている状況で犯人は刑事たちにまったく気づいていません。
そこで自分たちの存在をばらしてまうとは・・・頭の狂ったサイコパスですからそのまま奥さん撃ち殺してしまうことも十二分に考えられます。従ってアメリカみたいに即射殺しろとはいいませんがせめて肩あたりでも撃ってくださいよ、と。
勿論日本の警察ですからそうやすやすと撃つことは許されないでしょう。まかり間違って人質に当たってしまうことも考慮しなければなりませんね。ということでここはまあよしとしましょう。
案の定犯人には逃げられてしまいます。
さて、またここで腑に落ちない点が。家の中を犯人が逃げ回るんですが刑事たちは一発も発砲しません。まあここも目をつぶるとしましょう。
さて、犯人が庭に飛び出しました。もう周りには警官がわんさかいます。ようやく確保ーーーーー、とはならずになぜかみなさん拳銃構えて遠巻きに見ています。
犯人は光線過敏症とかなんとかで日光を浴びると痒みがでたりするアレルギーがありますので庭でもんどりうって喘いでおります。
それを遠巻きに見ている警官たち。まるで吸血鬼が日光を浴びて灰になるのを見守っているかのようであります。

と、このように何だか行動が腑に落ちない点が多く上記のような印象を持つ方が多いのだろうと思います。このあたり外国の映画だとそもそも外人さんたちの行動原理がよくわからないのであんまり気づかないだけなのかもしれませんが日本映画に多い印象です。
日本の映画は歌舞伎の影響を受けているのではないか?という指摘がありましたが確かに意図的にそういう演出をしている場合もあると思いますが、多分意識せずにそういう演技をしているんじゃないかと思います。びっくりした時はこういうふうにやるもんだ、とか悲しい時はこういうふうに行動するもんだ、とか。
人間って驚いたりした時に声もでなかったりしますけどもしそういう演技したら逆にもっと驚けよ!とか監督さんから怒られてるんじゃないかと思います。また、見てる方も案外そういった演出のほうがしっくりしているのかもしれません。

ただ、マシンガンで撃たれたら同時に人が倒れたりするのはさすがにどう考えてもおかしくね?と観客も深層心理で思っているに違いないです。このあたりがリアリティーがない、などの印象につながっていくのかもしれません(マシンガンで撃たれた人見た事あるのかよ?とか野暮なことは言いっこなしですよ)。

それと、やはりセリフが聞き取りにくい。男性俳優がボソボソ話すと字幕がないとどんなにボリューム大きくしても聞き取れないレベルです。もともとセリフを知っているスタッフの人はそれでも理解できるでしょうが初見の我々には到底無理なレベルです。
なんでも海外ですと基本セリフは別どりだということを聞いたことがあります。
そこまでしなくてもいいですが、現在の技術だったらセリフの部分だけ音を大きくすることなど簡単だと思いますが(大きくしたら呟いている意味ないじゃんというまっとうな突っ込みが予想されますが)

いずれにしてもミュージアム、個人的には惜しいな、そんな印象でした。