キルギスの誘拐婚~アラカチューとおっとい嫁じょ

   

NHKで最後の楽園タヒチ、みたいなのを夜中やってました。
タヒチといえば真っ先に思いつくのが外人部隊とゴーギャンです・・・笑
ゴーギャンって、タヒチで14歳くらいの少女を何人も愛人にしたとかいう話を思い出して具体的に何人くらいを愛人にしていたのか検索していたら(笑)あんまり詳しく触れているものがなく、代わりにピトケアン諸島少女性的暴行事件が目にとまりました。
話の概要は知ってはいましたが何故この記事がヒットしたのか分かりません。

ピトケアン島の話はバウンティ号の反乱まで遡ります。
ざっくり言えばバウンティ号で反乱を起こした人がタヒチから女性を連れてこのピトケアン諸島まで逃げてきて、その末裔がこの事件を起こしたということです。タヒチとピトケアン諸島少女性的暴行事件がここでつながりました。グーグル検索すごいっす。

しかし、反乱起こして女を連れて絶海の孤島でハーレム生活とかある意味勝ち組ですよね。戦国自衛隊の渡瀬恒彦を思い浮かべてしまいました。 この話で思い出すのがアナタハン島事件です。これは日本人のお話ですが女性一人に対して男が数十人というどこのエロビデオですかというお話です→アナタハンの女王事件
それで、このピトケアン島では少女を性の対象にするのが文化、風習として根付いていたということです。生き残った男は一人だけだったらしいので好き勝手やってたんでしょうね。ええ、分かります。
その島、小さな国家と言ってもいいかもしれませんがそこではそれが当たり前なんですから誰も疑問に思わないわけで、ピトケアン諸島少女性的暴行事件などとセンセーショナルな言葉が並んでいますが当の島の人たちからすると別に強制されているような感覚もなかった日常のことだったのでしょう(勿論好き、嫌いはあるでしょうが)

こういった絶海の孤島だったらあながちありえない話でもないとある程度理解できますが、絶海の孤島でなくてもちょっと理解できないような風習というか文化というのか生活習慣があったりします。

ところはキルギス共和国。その名も誘拐婚、アラカチューというそうです。
気に入った女性を誘拐して無理やり自分の妻にしても逮捕されない?
記事を要約します。

28歳のアニウル・タイロヴァさんという女性が、ある日、何人かの男たちがやって来て、巧みな言葉でアニウルさんを騙し、車に乗せられた。

アニウルさんは彼女を見初めた男の家まで連れて行かれてしまった。

朝まで男の家にいたら、服従して男の妻にならなければならない。もし拒否したなら、“汚れた女”の烙印を押されることになる(イスラムでは処女ではないとみなされるらしい)。

アラ・カチュー”により男の家に女性が拉致されてくると、男の両親や兄弟がまず女性をなだめにかかる。そして、白いウェディング・ショールを女性の頭にかぶせる。このショールは現地の言葉で“ジュールク”と呼ばれ、服従のシンボルである。多くの女性は、激しく抵抗するが、80パーセントの女性は最終的に態度を軟化させ、結婚を受け入れてしまう。

話だけ聞くと男にとってはおいしい話のようにも聞こえますが、好き勝手やりまくっても逮捕されないという話ではなく、結婚するという話ですからね。しかもここまでやって結婚するわけですからそうそう簡単に離婚とかできそうにもないですよね(簡単に離婚できるとなると結局好き勝手やりまくれるということになりますしね)。

さて、外国はすげーなーとか思ったあなた、日本も負けてはいません。

昭和30年代頃まで鹿児島には結婚に同意しない女性を承諾させるためにあえてその女性を強姦する「おっとい嫁じょ」という風習があったそうな。以下判例時報の記事引用

鹿児島のある村の青年が16歳の女性に結婚を申し込んで拒絶されたが、諦め切れず、従兄と叔父に謀議した結果、女性を誘拐して、結婚を承諾させることにした。そして、通学中の女性を計画通り拉致し、従兄と叔父も加わって三人で馬小屋において無理やり姦淫した。それを知った青年の両親は、青年と一緒になって喜んだという。

当然、青年は警察に逮捕され誘拐と強姦の罪で裁判にかけられるが、弁護人はこの地方には婚姻に同意しない婦女を承諾させるため、その婦女を強いて姦淫する「おっとい嫁じょ」と呼ばれる慣習があり、被告人はこの慣習に従って行為に及んだもので、違法性の認識を欠き故意がないと、無罪を主張したのである。また、村も全村民の署名を集め彼の無罪を嘆願したのである。

鹿児島地裁判昭和34年6月19日判例時報190号21頁

本人のみならず従兄や叔父も強姦したということでしょうか?なんか趣旨が違ってきているような、それとも女性は一族の共有物というような認識なのでしょうか。
また、


青年の母親もまた家族と食事中に青年の父親に拉致され強姦されそのまま結婚したのだった。

つまり、この地方ではそれが当たり前だったということでしょうか。いずれにしても結婚に同意しない女性に対して行うというところが男尊女卑などという言葉では言い表せないほどのある種の恐ろしさを感じてしまいます。

しかし、後日談として


全村民の署名を集め無罪を嘆願

したらしいです。こういった風習はある程度女性側にも受け入れられていた節があるということでしょうか。

でも、よくよく考えるとなんかおかしくね?そう思った人も少なからずいたと思いますし、そう思った人はその共同体から出て行くのかもしれません。

アラカチュー(誘拐婚)と、おっとい嫁じょを比較すると、おっとい嫁じょのほうがえげつないですね。そもそも結婚を嫌がっている人を強姦して屈服させるわけですから。

いずれにしても、何がよくて何が悪いのか、道徳とか倫理観とか時と場所などによって大きく変わってくるわけで、当たり前だと思っていることが実は変なことだったりする、そんなことも結構多いのかもしれません。




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